2013.07.11 Thursday
BC州 ヴァンクーヴァー島・トルフィーノ/ユークレット地帯
青森市で発行のタウン誌 「ゆきのまち通信」
2013年7, 8月号

今や世界の多くの国々でNHKの視聴が可能なため、地球の
反対側にいながらリアルタイムで味わった3・11の恐怖
と混乱と絶望は今でも決して忘れることが出来ない。
即立ち上がって開始された義捐金活動は、在加の日本人を
中心に日系人・カナダ人を巻き込み瞬く間に全国に広がり、
その数を把握するのはとても困難だった。
チャリティーコンサートやアートショウを始め、公道で盆
踊りをする傍らおにぎりを売るグループまでイベントは
さまざまであった。
今では英語になっている「ツナミ」の恐ろしさは広く知れ
渡っている。太平洋岸に面するBC州のバンクバー島西海岸
の町ユークレット市からトーフィーノ市までの海岸沿いでは、
直後の影響が心配されたが幸運にも直接の被害はなかった。
荒波が打ち寄せるヴァンクーヴァー・アイランドの東海岸
トーフィーノ・ユークレット地帯
しかし月日の経過と共にあの広い太平洋を越えて漁業の道
具類、日本家屋の木材など多くの瓦礫が流れ着き、中でも
さびたバイクが原型を留めて漂着した時には大きな話題に
なった。
そんな中3月に海岸清掃の為に日本政府から一億円が寄付
されたことはとても好意的に受け止めらた。
またBC州では大学生を主体として構成されたグループ
「JapanLove Project」が、これまでの義捐金集めに加え、
今年3月と5月半ばに数十人の仲間と共に海岸沿いは
もちろん、ボートで離れ島まで漕ぎ瓦礫撤去作業を行
った。
地域の関係者の話では、GPSを使って何処に瓦礫が漂流
したかが把握できるものの予測では3年目の来春まで気
が抜けないと言う。

海の向こうは日本、瓦礫が流れ着いた海岸の一つ

うす黄色の水芭蕉が点在する

雨が多いため、苔むした杉の大木がよく見られる

トフィーノ・ユークレットへはヘアピンカーブの山道が続く