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寄稿文 カナダ - 日本

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「認知症サポーターキャラバン」10月トロント・カナダで開催
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    医学の発達が日進月歩の勢いであることは誰でも知る
    ことですが、それでも未だに妙薬が発明されない疾病
    は数多くあり、その一つが認知症です。


    一方、世界的に見ても人口が格段に多いベビーブーマー
    の高齢化が進むに従い、この病いに罹る患者は増加の
    一途をたどっており、カナダの日系社会も例外ではあ
    りません。



    広く知られているように、認知症を引き起こす病気の
    うち最も一般的なのは、脳の細胞がゆっくりと死んで
    いく「変性疾患」と呼ばれるもので、ここにアルツハ
    イマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病が入り
    ます。



    次に多いのは、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などで、
    神経細胞に栄養や酸素が行き渡らないため細胞が破壊
    され、神経ネットワークに支障をきたす「脳血管性
    認知症」です。



    このように疾患のメカニズムは解明されていても、
    では一体何が『原因』で起こるかについては分かって
    いません。
    そのため誰もが一番恐れるのは「明日はわが身か
    も・・・」という思いです。


    これは高齢者ばかりではなく、たとえ若くても若年
    認知症(
    1864歳)が発症することもあるのです
    から、言われるように誰にもこの疾患に罹る可能性
    があるわけです。



    その症状は:

    1)元気がなくなり引っ込み思案になることがある−
    自信を失い、すべてが面倒になったり、 将来の望
    みを失くしうつ状態になる



    2)身の回りのことに支障が起こる−排泄などの時
    トイレの場所が分からなくなったり、衣類の着脱に
    手間取って汚してしまったりする



    3)周囲の人が疲弊する精神症状になる−しまい忘
    れから、もの盗られ妄想になり、それ以上の複雑な
    妄想に陥る



    人によって千差万別ではあっても、こうした状態に
    なることは、やはりよく知られていることです。


    しかし、いざ周囲の人々がこのような症状を呈する
    ようになれば、誰でも驚き、慌て、その対処につい
    て悩みます。



    特に日本では世界に先駆けての高齢化が進むため、
    今後問題は拡大こそすれ減少には向かうことはない
    とを多くの人が自覚しています。



    そこでいろいろなサポートグループが設立され、
    その一つに「キャラバン・メイト」というのがあり
    地道な運動を続けているのです。



    運動の趣旨は、社会が認知症に関しての正しい知識
    を持つことで、「認知症になっても安心して暮らせ
    る町つくり」を目指しているのです。


    つまり関係機関・組織・団体等に働きかけ、講座を
    開催し、ネットワーク化を推進し、サポーターメイ
    トを一人でも多く増やすことで理解や協力を得よう
    というわけです。



    開始されたのは2000(H17)年で、5年間で100
    人のサポーターを養成する目標を立てましたが、そ
    れは
    4年後に達成され、今は2017(H29)年までに
    600万人誕生させることを目的にしています。


    加えてこのコンセプトは、海外の日系社会にも反映
    させようという運動が起こりました。まず
    20108
    月にNYで開催されたのを手始めに、ドイツで2013
    9月に、そしてトロントで1021日に実行されま
    した。



    NYの場合はすでに3回の講習会を開催し、20139
    月現在で234人の運動に興味のあるサポーターが
    誕生し、ドイツでは
    85名、トロントでは今秋50
    のキャラバンメイトが誕生しました。



    NYが先鞭を取ったのは、日系アメリカ人とともに、
    やはり多くの日本人が仕事、結婚、そのほかの
    理由で移住し定住する数が多いからではないか
    と思います。



    10月のトロントでの講習会はJapanese Social
    ServicesJSS)という日本人移住者・日系人の
    ための互助機関が主宰し、トロント領事館などが
    協力しての開催となりました。



    講師を務めたのは、NYのブロンクス精神医療セン
    ターでアートセラピストとして勤務しておられる
    小林利子さん、在カナダ日本国大使館在籍の仲本
    光一医務官でした。



    講習会は、キャラバンの趣旨から始まって、認知
    症の医学的基礎知識、介護者の対応ポイントや
    ヒントなどをグループワークを含めて学びました。



    トロントではJSSが、今回を含めすでに3回に渡っ
    て認知症に関するイベントを開催しています。



    2回目は、トロントにあるアルツハイマー協会から
    カナダ人講師が来て英語でのプレゼンテーションを
    行ったことで、日本語を余り理解しない多くの日系
    カナダ人が集まりました。



    カナダでは認知症と診断された患者の内15%近くが
    65歳以上と報告されています。また57%は、遺伝
    によるものだとの報告もしています。



    もちろんカナダ社会も認知症疾患に関しては、折り
    あるごとにマスコミなどで採り上げています。


    また各機関がしっかりとしたウェブサイト
    http://www.alzheimer.ca/を持って啓蒙運動
    を行っていますし、助けが必要な人々に手を差し伸
    べています。


    とは言え、「認知症サポートキャラバン」のような
    趣旨の元での運動は見聞きしたことがありません。



    世界各国から集まる移住者で成り立っているカナダ
    のような社会構造では、それぞれの価値観や家族の
    あり方が異なり、また宗教なども加味されるため、
    地域が一丸になってというのは無理があるかもしれ
    ません。



    しかし少なくとも日本人移住者・日系カナダ人の中
    でこうした運動が起こることは心強いと言わなけれ
    ばなりません。








     
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