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寄稿文 カナダ - 日本

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ご機嫌よう さようなら!
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    farewell essey

    先日ある仲間が開いて下さったフェアウェル・パティーで
    こんなカードを頂いた。一つ一つ描かれているマンガチッ
    クなイラストに次のような言葉が添えてあるのだ。


    Chips without Dip, Pretzels without Beer, Macaroni
    without Cheese, Bagel without Cream Cheese,
    Mashed Potatoes without Gravy, Me without You
    とある。

    ここまでは、去り行く人に送るエスプリのきいたジワッと
    心温まる言葉なのだが、中を開けてみると
    そこには友人
    と彼の家族の別れの言葉と共に「
    Toronto without
    Keiko-san」と書かれてあった。

    例え大方がお世辞(爆笑)だとしても、私は込み上げて来る
    ものを、いつもの「ワッ
    ハッハ」と叫ぶような笑いで必死に
    こらえた。
    心通う友人たちとの別れは、心底辛い。


    確かに407ヶ月と言う年月は、どんなにひいき目に見ても
    短いとは言いがたい
    が、これは私がトロントに移住して以来
    流れた歳月である。


    秋晴れの澄み渡った紺碧の空が、大陸横断の電車の旅を終
    えて、ユニオンステーションから構外に出た私を迎えてくれ
    10月半ばのあの日。私は30歳になったばかりで、これから
    始まるトロントでの生活に大きな夢を持ちながらも、一方で
    は心細さに押し潰れそうだったのを今でもはっきりと思い出
    すことが出来る。


    フラワーデザイナーという技術と経験があったことで仕事は
    難なく見付かったのだが、耐え難いほどの極寒の冬が待って
    いることを、その時の私はまだ知らなかった。だがその後間
    もなく
    11月中ほどからサラサラの粉雪が容赦なく舞い始め、
    日を追うごとの氷点下の日々。来る日も来る日もどんよりと
    した鉛色の曇り空。以来
    40回も迎えては送ったこの冬の季節
    や、黄色いレンギョウやクロッカスの花に歓喜の声を上げる
    「焦がれるほどの春待ち」の年月を繰り返した。


    そして私は今71歳になんなんとする5月半ばに、トロントを
    後に西海岸のヴィクトリアに移住しようとしている。今度は
    長年連れ添った夫と共に引っ越すものの、もう
    40年前のあの
    若さはない。ヴァンクヴァーに生まれ
    10代半ばまで西海岸で
    育った夫に取っては、「古巣に帰る」という帰巣本能がうご
    めいているようだが、私に取ってはまた一からやり直す人生
    の幕開けだ。


    そこにどんな生活が待っているのかは分からないが、1週間
    ほど掛けて車で大陸横断をする間に、私は長い人生で重ね
    着してきた重いコートを一枚一枚脱ぎ捨て、シフォンのよう
    な軽やかなドレスに着替え「西海岸デヴュー」(笑)のため
    の心の準備をしたいと思っている。


    万年雪が陽に映えるロッキー山脈を背景に群青色の海を眺め
    たり、エンプレスホテルでのハイティーなども心行くまで楽
    しみたいと思うのだが、憂鬱な雨ばかりの季節もあるとか。
    まあシャングリラではないことだし、どこかで
    compromise
    せねば世の中不公平というものだろう。

    皆さまお元気で!(もしかして?)またトロントで再会する
    日があるまで、ここはさぞや静かになることでしょう。何
    しろ所かまわず“大笑いする輩”がいなくなるのですから
    ね・・・。


     
         〜*〜*〜*〜*〜


    付記
    正直に今の胸の内を言うと、私はもうトロントの街自体には
    心引かれる思いはない。
       
    これを言うと、「トロントにはまだまだ沢山いい所がある
    わよ!」と友人たちに目をむいて叱られるのだが、この街に
    40年も住んでいれば、ここといって行きたいところはもう
    ないのだ。

    だが、仕事を通して知り合った興味深い人々や、親しくお付
    き合い頂いた沢山の友人たちとの別れは何とも辛い。


    そんな方たちが、グループで、または数人で、或いは個人的
    にお別れ会を開いて下さり、その数はすでに20数回にもなっ
    ている。
    それは正直本当に嬉しことだ。

    心よりお礼申し上げます!!!



    さて夫と私は、14日(水)に引越しのトラックが我がコンド
    の荷物を積んで出発するのを見届けてから、車を架って一路
    BC州Victoriaまで走る積もりでいる。およそ4500〜5000
    キロの車の旅になりそうだ。

    アメリカのルートを行く計画を立てているのだが、走り抜け
    る街々、或いは道草をしながらの「夫婦珍道中」を報告して
    欲しいとおっしゃって下さる友人たちのために、出来るだけ
     blog (↓)をアップしたいと思っているが、さて・・・?。


    http://www.keikomiyamatsu.com/

    道中の無事を祈念頂きたい!!!




     
    | - | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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