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寄稿文 カナダ - 日本

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カナダ国内移住体験記(5)トロント市からBC州ビクトリア市へ
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    ワシントン州はこぬか雨に春爛漫の花々

    この旅行を開始する前には、当然ながら車を整備に出し、
    10日間、5000キロ余を走るのに問題がないようにしっ
    かりと準備を整えました。
    しかし我が家の愛車は、持ち主と同様に年季の入った
    Honda FIT」で、走行距離がすでに10万キロを超え
    ていたのです。
     

    メカに強い夫は「心配しなくて大丈夫!」と言い切り
    ましたが、私には果たして本当に安心なのか一抹の不安
    がありました。

    でも、いざ旅に出てみると、そんな心配は全く取り越し
    苦労でした。

    ワイオミング州、アイダホ州など4000メートル級の山々
    が連なる辺りでは、周りを走るハイウエーが
    10%以上の
    勾配をなし、それが
    156キロも延々と続いたにもかかわ
    らず、ぐんぐんと力強く走破してくれました。


    「さすが日本車!」などとエコヒイキ丸出しにして、何度も車体
    を優しく撫(な)でたものです。 


    移住5
    ワシントン大統領のモニュメントを背景にした愛車HondaFIT

    アメリカ最後の宿泊地は西海岸のワシントン州Anacortes
    を予定していました。同州に入り段々と海寄りの町々が近づく
    につれ、ハイウェーに「Canada」「Vancouver]「Victoria]といった
    サインが見え始めると、何かホッとした思いが湧くのを抑えよ
    うがありませんでした。


    いよいよ旅の最終段階に入ったことで、事故もなくここまで来た
    という安堵(あんど)の気持ちを持つのは自然なことでしょう。

    しかし同時に、自分の中には第二の故国としては、「米国」
    ではなく「カナダ」が深く浸透しているのだと、あの時この時の
    過ぎこし方を思い起こし、改めて深く感じたのです。


    地図を見ればお分かりのように、ワシントン州の西海岸に沿っ
    て走るHWY5に点在するオリンピア、タコマ、シアトルといった
    町々の郊外は、小さな島や半島が縦横無尽に入り組んでおり、
    風光明媚(めいび)なリゾート地として知られています。

    しかしバンクバーなどと同様に雨が多く、Anacourtesに到着し
    たその日も、予想に違わず太陽は出ていませんでした。

    とは言え、小ぬか雨がしとしとと降るひっそりとした通りには、
    春爛漫(らんまん)の花々が咲き乱れていたのが印象的でし
    た。

     


    移住5
    ちょっとデコレーション過多?


    ホテルのランキング

    車を使っての旅では、大方の場合、ハイウエー沿いのモー
    テルや全国に広がるチェーンホテルなどに泊まるのが常識
    です。

    大体は午後に到着し、翌日は早朝に出発する人々が多い分け
    ですから、宿泊の決め手は、バスルームのお湯が問題なく
    出るか、シーツが清潔か、値段が手頃か、などが重要な条件
    になります。
     

    私たちもラフな旅程はあったものの、どこで不測の事態が
    起こるか予測できませんから、長期の宿泊先の予約は入れ
    ませんでした。
    そこで毎日モーテル/ホテルに到着後、まずやったことは、
    翌日の走行距離を大まかに測り、もし観光などで立ち寄る
    場所があれば、それも加えて、近くの町の宿泊施設をイン
    ターネットで探したのです。
     

    翌日到着ですから、時には「Last Minute Sale」などと称し
    て、ちょっといい部屋が割引になったりしますが、大方は
    どこも似たり寄ったりの宿泊状況です。


    でも個人経営のB&Bとなると、時に驚くほど素敵な宿に泊
    まれることもあります。持ち主が精魂込めて雰囲気を出そ
    うと努めているのがよく分かるのです。
     


    移住5
    ミシガン湖東部のB&B

    移住5
    アーリーアメリカン調の家具で統一

    余談ですが、最近、ホテル予約サイト「hotel.info」が600万人
    を超える利用者に行なった調査では「国際都市のホテルの中
    で最も清潔なのは東京」という結果が発表されました。

    東京は10点満点中、8.93ポイントを獲得して1位、2位は8.76で
    ポーランドのワルシャワ。
    ちなみにワースト1位はリオデジャネイロ、2位はロンドン、以下
    はオスロ、アムステルダム、コペンハーゲンと続きます。


    日本は大都市に限らず、小さな町にある小さな宿泊施設
    でも、とても清潔なのは、個人的に各地を旅して体験済み
    ですが、それをこの北米で期待するのは無理だとつくづく
    思いました。
     

    今回の車の旅で5200キロほどを走ったとはいえ、たった
    9泊
    10日の旅でしたから、これでアメリカのホテル事情を
    うんぬんすることが出来ないのは十分に承知しています。


    でも、アメリカ滞在最後の地に Anacortes を選んだのは、
    有名なリゾート地であり長旅の疲れを癒やそうと、
    「最後の夜にちょっとぜいたくを!」と思ったからな
    のです。

    外からは一見素敵なのですが、値段の割にはサービスや
    清潔さが十分でなかったのにはガッカリしました。


    移住5
    一見は素敵なホテルの受付

    移住5
    雨にぬれたホテルの庭先

    移住5
    ホテルから見える夜景のフェリーの乗り場

    もう一つ、この地を最終地にした理由は、バンクーバー・アイ
    ランドへのフェリーの発着地でもあったからです。
    翌朝7時半には波止場の入り口に到着しなければならず、
    近場が一番という意味では最適でした。

     

    「寿司」に見る本当の日本食

    去年の12月、日本の「和食」がユネスコ無形文化遺産に
    なったのは記憶に新しく、日本では湧きに湧いた嬉しい
    ニュースとして大騒ぎされました。


    食関連の無形文化遺産は「フランスの美食術」「地中海
    料理」「メキシコの伝統料理」「トルコのケシケキ
    (麦がゆ)」に次いで5件目とのことです。


    でもそうなるには、外国における日本食の代表である
    「寿司」が世界各国で大いに食され、知名度を上げた
    お陰と思います。
    しかし「えっ、生の魚を食べるの?」なんて驚く平均的
    アメリカ人もいた
    60年代末を知る者にとっては、時代
    の流れをしみじみと感じます。
     

    今回の旅でも「とうきょう」「ぜん」「わさび」「とう
    だい」などなど、小さな田舎町にも日本レストランの看板
    がよく見られました。

    中にはちょっと不確かな平仮名や漢字が並び、苦笑を禁
    じ得ないものもありましたが、そのほとんどは東南アジ
    ア人やメキシコ人たちの経営するものです。

    でもこういう人々が日本食の普及に一役買ってくれたわけ
    です。

    しかし本来の日本料理を知る者には「?!」と思うこと
    も多々あります。まず驚くのは握りなどのシャリの大
    きさです。

    日本人よりずっと体躯(たいく)の大きな北米人の胃袋を
    満足させるには「それも有り」なのでしょう。
    そして何が本当の「日本食か」もう分らなくなっている
    のが現状です。
     


    移住5
    刺青(いれずみ)が味を一層引き立てるでしょうか。倶梨伽羅悶々(くりからもんもん)
    のお兄さんの寿司職人  ワシントン州Anacortesにて


    移住5
    確かにアーティスティックナな盛り付けではあります

    アメリカの食文化はハイウエーのビルボードの広告でよく
    分かります。

    そんな所に寿司の看板を見ることはまずありませんでした
    が、反して多いのは、血の滴(したた)るようなステーキ
    が売り物のレストラン、一口ではとてもほおばれないハン
    バーガーの店の広告が次々と並んでいました。


    また、同じようにそこここで目に留まり、私には珍しく感
    じられたのは「
    Baby is a Gift」と書かれた生殖産業関連のも
    のや、「刑務所近し、ヒッチハイカーを拾わないこと」と
    書かれた看板でした。
     


    移住先BC州バンクーバー・アイランドに到着

    トロントを出発した5月14日も午後から雨模様でしたが、
    旅の終わりの5月
    23日、Anacortes からバンクーバー・アイ
    ランドのシドニー市(ビクトリア市の北)に行く日も雨。
    うれしくないお天気ですが、こればかりは自分ではコント
    ロールが出来ません。
     



    移住5
    バンクーバーアイランドに向けてフェリーに乗る 

    アメリカ側で出国の、またカナダ側で入国の簡単な審査を
    無事に終え、再度カナダの地を踏んだのは予定通り昼前の
    11時半。途中小さな島に幾つか聞こうしながら3時間はほど
    の快適な船旅でした。


    移住5
    雨にけぶる島々の間を縫ってバンクーバー・アイランド、シドニーにフェリーは進む

    おお、なんと!

    出発時のお天気とは打って変わり、シドニーは「日本晴れ」ならぬ
    「カナダ晴れ」の明るい日差しが降り注いでおり、私たちを迎えて
    くれました!!!




                         ・・・つづく






     
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