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寄稿文 カナダ - 日本

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カナダ国内でマリファナ(大麻)解禁
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    ヒラリー氏

     

     

    2018 年10 月17 日は、二年前にジャスティン・トルードー氏が首相になった時からの公約であった「嗜好品としてのマリファナ喫煙」が、連邦政府として立法化(C-45 )された日である。

     

    解禁を喜ぶ若者

     

    カナダの夜明けは、東部のニューファンドランドから始まるため、当地では若者たちが我先にと店に押しかけ、長蛇の列を作る光景がニュースとして流された。

     

    国全体が承認しているのは南米のウルグアイが先であるが、先進国(G7)の中ではカナダが初めてである。米国の場合は、ワシントンDC やカルフォルニア州など9 州では許可されているが、カナダと違って連邦政府としては違法である。

     

    トルードー氏が2015年に首相に選出されたのは、この公約ゆえに若者から絶大な支持を得た等とも言われたせいか、彼らは「約束が違う、一体いつ法案が通過するのか!」といら立ちを隠さなかった。

     

    4月20日のマリファナ・デーには、すでにこんなハリボテが市庁舎前の広場で気勢を上げた

     

    政府が立法化に踏み切った理由は、今までのように違法を承知で犯罪組織の資金源として売買されるのを防止するためであり、また若者たちが陰で喫煙や取引をして警察に挙げられるより、合法化して規制するためと言う。

     

    何しろ50 万余人ものカナダ人が所持によって「前科」と言う罪状を背負っており、米国などに入国は出来ない。これを取り消すには「恩赦」に頼るしかなく631 ドルと5 年間の待機期間が必要である。

     

    今年の4月20日 市庁舎前で

     

    もちろんカナダ国内でも賛否両論があり、小さな子供やティーンエージャーなどがいる家庭や高齢者たちの間では「賛成しかねる」と言った意見が多く聞かれる。

     

    加えてヘルス関係者たちからは、まだ研究や調査が十分とは言えないうえ、将来の健康(特に若者たち)への影響が懸念されている。

     

    解禁以前に、すでにこんな光景が見られた

     

    国内のメディアは何処も、大人の喫煙の煙が子供たちへどの様に影響するか、更には大麻入りのアメ、クッキー、嗜好飲料水などが子供の手に渡らないように細心の注意をする必要があるとし、今後起きるであろう不安点を採り上げ「立法化をただ称賛すべきではない」との論調である。

     

    当然ながら法の履行に伴い国は細かい規定を幾つも儲けている。その詳細を知りたいと思い、筆者は連邦政府の10 州と3 準州のすべてのウェブサイトを丁寧に調べてみた。

     

    各州とも以下の3 か条は一致している

    1.(ケベック州以外)19 歳以上であること

    2.30gまでの所持が可能

    3.一家(一人ではない)で4本までプランツを栽培することが出来る

     

    この時期サイトのトップに詳細が掲示されているのは当然だが、オンタリオ州やノバ・スコシア州などは誰にも分かり易くスッキリと解説されている。

    一方ケベック州などは前置きの説明が長くて難解な上、年齢は「18 歳以上(at least 18 years old)」とある。他州と比べ一年の差があるわけだ。

     

    ではオタワの日本大使館のサイトはどうかと見れば、「海外での薬物犯罪・違法薬物の利用・所持・運搬」の欄に一般論としての詳細はあるもののC-45 につては一切触れていない。

     

    もちろん日本でもNHK を始めとする放送媒体や各新聞が国際ニュースとして報道したが、何処も「日本は大麻の所持・譲受などは違法で処刑対象になり、海外で行われた場合でも適用されることがある」と結んでいる。

     

    日本が薬物の取り締まりに厳しいのは知る所だが、更なる詳細を知りたいと思いバンクバーの日本領事館に問い合わせたところ以下のような返事があった:

     

    1.(誰にでもわかることだが)、国内に持ち込みをすれば逮捕される

    2.もし犯罪に関与していることが分かった場合「国外犯」の規定によって処刑対処になる

    3.大麻取り締まり法の適用法では使用は禁止されていない

    4.入国管理局では取り締まれないが、その点の詳細は税関に問い合わせること

    5.厚生労働省が詳細を把握しているので問い合わせること:03-5253-1111(代表)

     

    今のところバンクーバーの領事館に寄せられる外部からの問い合わせは、法律の文言の意味についての質問が主であるとのことだ。しかし難しいのはカナダ国内では違法ではなくなったため、もし「吸わないように」と言ってしまうと内政干渉になりかねないという点であるとか。

     

    もしカナダを発つ前に喫煙をしており、入国の際に何か他の理由で逮捕された場合、例えば尿検査が陽性だったらどんな扱いを受けるのだろうか。

     

    ふと1989年の長野冬季オリンピックでの出来事を思い出す。その時からスノーボードが競技種目に入ったのだが、バンクーバーから行ったボーダーのロス・バグリアディ選手が金メダルを取ったものの尿検査で陽性と出たため警察に捕まった。

     

    この時の彼の言い訳は「壮行会で周りの友人たちが喫っていた煙をが体内に残っていた」であった。オリンピック委員会とどんな取引がされたのか定かでないが、一時剥奪された金メダルは彼の元に戻った。

     

    もちろん厳しい日本と言えども、オリンピックの規制をそのまま入国する人々に適用されるとは思えないものの、そんな素朴な疑問も感じる。

     

    まだ成立して間がない法令のため、今後の動きに更に注意する必要がありそうだ。

     

     

     

     

     

     

    | - | 08:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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